びん詰めの・・・○○

それは１９９４年の３月
たぬきはいつもの旅友達と、ツアーでモロッコに行きました

イスラム建築とスーク巡りが好きなたぬき　と
遺跡と歴史大好きな友達は、毎年旅行に行っていました

その町は、今ではどこだったかも記憶が定かじゃないのよね
あるモロッコの歴史で重要なモスクがあったんだと思う
モロッコは遺跡は別として、現在も使用しているモスクには異教徒の入場を認めてなかった

その建物は見学出来るハズだったから、宗教行事には使われていなかったのかも？
でも清掃中とかで、見学がちょこっとしか出来なかったの

そのせいでちょっと時間が余ったのね
その町の小さなスークで予想外の見学時間を貰ったんだわ

小さなスークで、入り口には野菜や雑貨、
奥に進むと肉やが並んでて
解体されつつある羊ちゃんがぶら下がっていたわ～

自由時間を貰って、ブラブラしていたら
珍しい日本人の小娘に色々声をかけてくれる
（向こうから見ると、私らは１５～６才に見えるのだ）

ある香辛料やさんで足を止めた

まあ、お土産に買って使えるって香辛料が無難なのよね
パプリカとか胡椒とか・・・
そんな物を買おうと思って足を止めたんだけど。

ふと、店の脇、目の高さの巨大なガラスびんが目に入った

カメレオン！？

びんの大きさは直径２～３０ｃｍ
枯れ草に混じって、わしゃわしゃと数十匹の子どもカメレオンが入っているの
友達とコーフンしながら写真撮ったら、店の人に

「買うか？」

と言われたっけ

連れて帰れましぇん・・・

ああ、あのカメレオンは何のために、香辛料やにいたのだろう？
東京では、カブトムシを八百屋で売っているけど、同じ様な物なんだろうか？
はたまた・・・？