サナア滞在 その１ ２００５年１２月１４日（水）

今日は、首都サナアの郊外の町を観光に行く。
ここでもやっぱり４ＷＤである。
ドライバーさん達は１人だけ交代していたけど、最初にお世話になった人達。
たぬきに「I love you」と告白したオマル君も来ていたｗ。

朝ご飯の後、乗車グループが発表されたら、なんとオマル君の車。
オマル君ご機嫌である･･･
ツアー仲間に「いっそ本当のトシを教えた方がいいのでは？」とたぬきは相談したが
「まあ、短い夢だから、壊さないであげたらｗ」と楽しそうに言われた･･･
面白がってるだろうー！。
とほほ。。若人を騙しているような罪悪感にさいなまれる、たぬきでありました。

まずは、岩の上に建つロックパレスに向かう。
今までも、散々山の上だの岩の上だの見てきたから、同じ様なものか？となめてました。
いや～簡単に着くと思ってたら、また迷子になっちゃって･･･。

何が何だか判らず、停車したので降りたら４台しかいない。
オマル君も他の３台のドライバーさん達も英語話せず。
添乗員さんも先発隊の方に行ってしまった模様。。。

　　拡大　→　　　
場所は渓谷の頂上。
指を差しなにやら説明をする。
よく見れば、渓谷の下にロックパレスが見えるではないか！
「あそこが目的地なんだ～」
などと、呑気に話していたら、少し離れた崖上に観光客が見える･･･
４ＷＤも、ひぃ・ふう・みぃ･･･と５台。。。
あれだー！！
客の双眼鏡を使って確認後、やっとこ合流。

この渓谷は、ワディダハールと言って杏やアーモンドの産地なんだそうだ。
渓谷を見下ろすこの場所は、最近サナアの人々のピクニックスポットとして人気があるそうです。
観光はやぶさを借りてご満悦のたぬき。

渓谷に降りていくと、緑も多く村があるようだった。
ロックパレスを真下から見ると、崖の上からみたちっちゃい岩が、思いの外大きかった事に驚く。

まずは宮殿の下の方から。
　　　　　
左　貯水槽。こんな窓が付いていては蒸発してしまうので、深～い井戸もあります。
右　建物は螺旋状に部屋が並んでいて、複雑な構造になってます。
　　　　納戸なのか使用人の部屋なのか？
　　　　小さなドアは高くて入れないので、下に収納式の足かけが！！（ドアの下の２個）

屋上からは村が見渡せます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
宮殿内の居室です。
たぬきが毎回不思議に思うのは、厳しい自然や生活環境、襲撃もされるような日々で、
こんなに繊細な建築を作った人々です。
厳しいからこそ、内面生活に優しさが必要だったのかな？
　　　　　

　　　　　
左　窓の間にある漆喰で出来た文様は、すべて違うのです
右　実際に使用する際は、こんなインテリアだったのですよ。
　　　　　高い椅子などなくて、低いソファ・低いテーブル・美しい絨毯。
　　　　　なかなか快適そうでしょ？

　色ガラスの窓を外から見るとこんな感じ。
こんな半円形の窓を、カナリア窓と言います。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
さて、ロックパレスの庭には樹木も植わっていたんだけど、
何より驚いたのは、猫の数！
どうもここの警備担当者が猫好きで、エサをやっている様子。
彼が呼ぶと、みんな吹っ飛んでくるｗ
　　　　　

　　　　　
こんなこともあろうかと、朝食のチーズを持参していたたぬき。
猫達にワイロを送り、写真を撮らせて貰いました。