nohohontanuki’s blog

たぬき 家を作る

アルハウタ その1 2005年12月11日(日)

イメージ 1     イメージ 2
イメージ 3朝起きて、ホテルの庭を散歩。
このホテルは庭がひろ~い。プールもあるし、公園のように子供の遊具がある一角があったりするんだ。まさにリゾートホテル!
広い敷地に何棟も点在していて、2~3階建てで中庭があったり、迷路のような構造になっていたり、エキゾチックな雰囲気♪

建物も地元風に日干し煉瓦で出来ているらしい。もちろん壁には漆喰が塗ってあるよ。壁は厚く窓は小さい。この方が涼しいんだよ。
お部屋は床がテラコッタか何かのタイル張り。こんなにホコリが凄くてはカーペットなんて敷けないけどね。これも涼しくて掃除もしやすいし、なにより自分がホコリまみれで帰ってきたとき気にしなくていい。

半日観光して部屋に戻ると、ジーンズの裾から砂埃がさらさらと落ちるんだよ・・・



イメージ 4朝ご飯の後、キャラバン隊はタリムの街へ。
途中の風景です。

さて何でしょう。
                                     











答え 日干し煉瓦です。
イメージ 5イメージ 6イメージ 7
 土と藁(ほし草?)の刻んだものを山にして、真ん中をへこませ水を入れます。まるで、うどんをこね始めるかのようだけど、実際の風景は段々畑か?こりゃ・・・
 次に、よく混ぜた物を、四角い木ワクにベチャリと入れ、手で平らにしてワクを外す。これの繰り返し。
こうして1日干します。(この風景がさっきの写真です)
 翌日は煉瓦を立てて、裏側まで風を通して1日。
この辺りでは、現在でも、この薄っぺらい煉瓦を重ねて家々は建てられています。
前半に見た、北イエメンの石で出来た要塞都市とも違う・アフリカの影響つよい枯れ枝の家とも違う様式です。




タリムの町は17~19世紀にイスラムスンニ派の中心地として栄えた町だそうで。
(おおざっぱに分けると、イスラム教はスンニ派シーア派があります。アラブは主にスンニ派イラクからイランあたりに多いのがシーア派ですな。現在、イラクでは多数派のシーア派と少数派のスンニ派が揉めているんですが・・・長くなるのでやめましょう^^;)

イメージ 8アルカフ宮殿であります。なんかちゃんと説明聞いてなかったのかも・・・。誰が住んでいたのかすっぽり抜け落ちてる・・・。
(今更調べましたら、ここにも首長国があったのですね~^^;。カシーリとかクアイティという首長国だったようです。日本の戦国時代以上に殿様が沢山いた、とご理解ください。ここも厳密には首都では無いようですが・・・)
昔から香料貿易で栄えた地域で、中世から北アフリカや東アフリカ、インド、東南アジアなどと交流があったんですよ。交易で莫大な富が集まっていたようです。この宮殿は東南アジアやインドの様式で建てられています。
と言っても建材は日干し煉瓦ですねー。装飾があちらの様式、という事のようです。
現在は博物館になっていますが、家具とかは何もなくて、往事の栄光を忍ばせる物はこの飾り窓でしょうか?
イメージ 9
下半分は、他のハドラマウトの建物でも見かける様式です。色ガラスが残っているのもこの部屋くらい。他の部屋は細工した木枠も壊れていて、夜にはオバケでも出そうですよ・・・。

イメージ 10  イメージ 11
この町は、360もモスクがあるそうだけど、一番目立つのがここ。
 アルミハドールモスクのミナレット(尖塔)は50mもあるんだそうだ。
 手書きの本が収められているという図書館も見学(PC撮ってどうするよ・・・)

イメージ 12

日差しがきつくてたぬきのアタマはくらくらしている・・・
加えてホコリ。
町の中を散策していても、夢の中を歩いていたような記憶しか残っていないんだよなぁ。。これってボケ?











次にタリムより大きな町、セイユーンに向かう。
現在でもかなり活気のある町だけど、ハドラマウト地方の中心地だったこともあるらしい(←記憶あいまい)
スルタンの王宮が、これまた博物館になっているので見学。
イギリス統治時代のパスポート発給所もあったらしく展示されていました。タリムの王宮が富豪の邸宅なら、ここは間違いなく王宮。ってくらい大きい。広すぎてトイレに行ってる間に置いて行かれ迷子になりそうだったよ・・・(それで写真がないのだw)

セイユーンでもう一つしたこと。
蜂蜜を買ったんだ。
ガイドブックが見つからなくて、ネットでイエメンに住んでいるヒトのHPを読みあさっていたとき見つけた、お勧めお土産リスト。
それによればハドラマウトの最高級蜂蜜は、アラブの王族が買い占めるほど旨い。」
イエメンの蜂蜜なんて聞いたことなかったんだけど・・・。そんなに旨いもんなら是非買って帰らねば!と思っていたのさ。
イエメン入国直後から、首都のサナアには蜂蜜専門店がいくつもあって、期待はうなぎ登り!
その話をツアーで話したら、いつのまにやら添乗員さんにまで話が通っていて、ツアー全員で蜂蜜やさんに突撃しました。
その前に添乗員さんは、何故アラブの王族がここの蜂蜜を好むのか教えてくれたよ。ふるさとの味なんだって(笑)。
ほぼ全員が現地ガイドさんが探してくれた「最高級品」を買ったよ。
店でも、道ばたでも蜂蜜を売ってるんだよね。どこも味見させてくれるけど、珍しい日本人が味見して買わなかったら、なんとなく「買わなかった店」って目立ちそうで悪いなぁと。だから、ガイドさんお勧めに従ったよ。

味はね。確かに今まで食べた蜂蜜とは違うね。
はちみつって、後味が濃厚に残るでしょ。あれが少ないの。
香りはするんだけどねー。