この窓は トルコのエディルネという町にある
シナーンという建築家の立てたモスクの 2階にあります
二重窓なんだけどもー ものすごい 壁の厚さだよね~
だから ひろい! 窓が多くて明るい!(もちろん こういう窓だけじゃなくて 明るい大きな窓があります)
ここは2階だから
なんていうか 控えの間?みたいな 表舞台ではないところなんです
その 裏方にある窓 鎧戸もステキな板戸だけど この天井?まで手を抜かない懲りように
ひたすら感心したんですよ
TVで見て 一目ぼれした モスクに行くため
たぬ母と参加したツアーを 2泊延泊したんです
「 ココで行っとかないと いつ行けるか わかりゃん! 」と
意地と勢いで企画して ガイドと車を手配して 訪れた エディルネ
1時間 ぼーっと眺めていても良かったんですがね
ガイドは 案内したいらしく じれていました
もちろん たぬ母と私 二人だけの為に手配したガイドさんなので
待っていただいて 美しい建物を堪能しました
キレイだよねぇ はぁ・・・
光の加減とか 壁の装飾とか とっても繊細で イスラム建築は大好き
モスクとは あくまでコーランの教えに書いてある「なるべく集まって祈りなさい」の為にあるのでしょう
そのせいか、まったく威圧感は感じません
ただ、ただ 美しい
私は 初夏の若葉に溢れる 高い木々の森の天井を見上げるような 気分になるんですよ
しかし、男性の目からみると あまりに繊細な細工に 絡め取られるような恐怖を感じる と
よっぽどの強迫観念がないと出来ない仕事だし
子供の頃からこういう環境で育つと 繊細さも重荷になるのじゃないか と
言った人がいました
美しさに、ただ感じ入っていた私には 新鮮な目線でした
そこで言う「重荷」とは 宗教そのものじゃないのか?
人間関係そのものじゃないのか?とは思いますが・・・
そう言った人は 命がけで アフガンへ仕事で行った人だったので
聖戦に赴く ゲリラやテロリスト達の決死の覚悟を想い そう感じたのかもしれません
このモスクの建つ エディルネの街も 街ができたローマ時代から
何度も何度も、戦火をくぐってきました
この繊細な文様に 男の子達が恐怖を感じる世の中にならないよう 祈ります