nohohontanuki’s blog

たぬき 家を作る

エディルネの窓

この窓は トルコのエディルネという町にある

シナーンという建築家の立てたモスクの 2階にあります

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二重窓なんだけどもー ものすごい 壁の厚さだよね~

このモスク イスタンブールにある アヤソフィアより大きなドームを持ってるんですよ

だから ひろい! 窓が多くて明るい!(もちろん こういう窓だけじゃなくて 明るい大きな窓があります)

ここは2階だから

なんていうか 控えの間?みたいな 表舞台ではないところなんです

その 裏方にある窓 鎧戸もステキな板戸だけど この天井?まで手を抜かない懲りように

ひたすら感心したんですよ





TVで見て 一目ぼれした モスクに行くため

たぬ母と参加したツアーを 2泊延泊したんです

「 ココで行っとかないと いつ行けるか わかりゃん! 」と

意地と勢いで企画して ガイドと車を手配して 訪れた エディルネ 


1時間 ぼーっと眺めていても良かったんですがね

ガイドは 案内したいらしく じれていました

もちろん たぬ母と私 二人だけの為に手配したガイドさんなので

待っていただいて 美しい建物を堪能しました


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キレイだよねぇ はぁ・・・

光の加減とか 壁の装飾とか とっても繊細で イスラム建築は大好き

イスラム寺院と キリスト教会・仏教寺院との大きな違いは ご本尊が居ないこと

モスクとは あくまでコーランの教えに書いてある「なるべく集まって祈りなさい」の為にあるのでしょう

そのせいか、まったく威圧感は感じません



ただ、ただ 美しい

私は 初夏の若葉に溢れる 高い木々の森の天井を見上げるような 気分になるんですよ 





しかし、男性の目からみると あまりに繊細な細工に 絡め取られるような恐怖を感じる と

よっぽどの強迫観念がないと出来ない仕事だし 

子供の頃からこういう環境で育つと 繊細さも重荷になるのじゃないか と

言った人がいました

美しさに、ただ感じ入っていた私には 新鮮な目線でした

そこで言う「重荷」とは 宗教そのものじゃないのか? 

人間関係そのものじゃないのか?とは思いますが・・・


そう言った人は 命がけで アフガンへ仕事で行った人だったので 

聖戦に赴く ゲリラやテロリスト達の決死の覚悟を想い そう感じたのかもしれません



このモスクの建つ エディルネの街も 街ができたローマ時代から

何度も何度も、戦火をくぐってきました

この繊細な文様に 男の子達が恐怖を感じる世の中にならないよう 祈ります