nohohontanuki’s blog

たぬき 家を作る

サナア滞在 その3 2005年12月14日(水)

イエメン最後の夜であります。

夕食までの2時間半。
たぬき母子は二人で買い物に出かけました。

たぬ母は、お世話になっている教室の皆にお菓子を買いたいと言っていたのね。
しかし今のところ、お土産にできるような物を見ていない。
ホテルの側に賑やかな繁華街があったので、探検に行けば何かあるんじゃないかと、踏んだわけ。
5分ほどの所におっきなロータリーがあったので、いい目標になるな~と思ってました。





ホテルを出て、10分ほどでよさげなお店を発見。
ナッツの入ったあま~い一口サイズのパイを量り売りしている様子。
時間があるので、ぐるりと歩いてみて、帰りに買おうと散策に出かけました。

航空会社のオフィスや薬屋さん・本屋さん・機械部品を扱っている店・紳士服店・・・
どうも、たぬき母子が喜ぶような店がないので、道を折れてみました。
垂直に交わっていなかったのが気になったのだけど、
2回曲がると目標のロータリーが見えてきたので安心・安心。


ロータリーのそばには女性向けの化粧品店があったよ。
入り口近くにはお決まりの乳香。キンキラキンの香炉セット。
しかーし、奥にはメイベリン・マックスファクターから始まってニナリッチ・シャネルまで。
多分イエメンでは、超高級店なんだろうなぁ・・・。



バスターミナルに迷い込みそうになって、そろそろホテルに帰ろうということになった。
ロータリーからホテルに戻ってお菓子屋さんに行くと遠回りだから、細い道を突っ切ろうと横道に突入したよ。

イメージ 1この横道、床屋さんとか持ち帰りのご飯やさんなど生活の匂いのする道で、夕方の懐かしい雰囲気が嬉しかった。
どんどん歩いていくと、カナリア窓を持つ典型的イエメンの住宅街になったよ。
「ホテルのそばにもこんなステキな町並みがあるんじゃんね~」
と呑気なたぬき母子。
月を入れて写真とったりして、ゴキゲンでした。
                           
                           
                           
                           
                           
                           
ところが、ホテル方向に向かっていると思っていたら、方角を90度も読み間違えていたのー!

おかしいと気付いたのは10分以上歩いてから。
地元の人に聞いても全く英語通じず。
通じないならと、アラビックも書いてあるホテルのキーを見せて
「このホテルは?」
と聞いたら、わざわざ人を呼んで案内してくれたよ。
しかし「あっちだ」と言われた方向にはローカルホテル。
このホテルのこと?と思いつつも、「あっち」と言われた方角に更に進んでみた。
やはり、それらしき道に出ない。。。
内心焦りまくる、たぬき。

イメージ 2ロータリーから20分以上歩いている。あたりはもう暗くなってきた。
ひと気があるのが救いだけど、基本的に女性は外歩きをしないお国柄。
いるのは男性ばかりで、暗いとちと怖い。
たぬ母も顔は笑っているが、痛めている足を庇っているようだし。
意を決して「遠回りかも知れないけど、来た道を戻ろう。」と提案した。
  たぬ母 「道、覚えているの?」
  たぬき 「まかしときー」
しかし、2/3ほど戻ったと思われるところで道を見失った!


もう、真っ暗だし・・・
下町みたいに狭い路地は、いつ行き止まりになるか判らない。
道だか家の間だか判らない所を歩いていたら、家から女性が出てきた。
話しかけたけど「アラビックしか話せない」とのこと。
でも、ホテルのキーを見て「あっち」と指さしてくれた。
ホテルは知らないらしいが、
その方角はたぬきが「たぶんロータリーの方向」と思っているのと同じだったので
そちらの道を選んでみた。
すぐに、最初に脇道に入った所の床屋さんが見えたよ!

助かった!

ロータリーに出て、目標の看板を2つ確認してホテルを見つけられたよー。
時計を見たら夕ご飯の時間まで、40分ほど。
お風呂は諦めて、お菓子屋さんに行ってみましたw。


お菓子屋さんでも全く言葉は通じず。
身振りと単語で、3つの箱詰めを作ってもらいました。
残った現地通貨リヤルはごくわずかw





ホテルに戻り、夕ご飯の準備。
最後の日は、いつもちょっとしたご飯なのでシャワーを浴びたかったけど仕方ない。
いきなりソーイングセットを出す たぬ母。
何事?と思ったら、ムッカラで買ったワンピースを裾揚げ始めた。
横幅に合わせたから、ずっちゃうんだよね。

どんなご飯かなぁ~と、ちょっとわくわくしながらロビー集合。
生演奏付きで、予約客しか入れないレストランらしい。
ワクワク♪
レストランに入ると、ちょっと薄暗くフランス料理店の様な雰囲気。
ステージにはバンドセット。
民族音楽ではないらしい。

しかーし!
本日のメニューはシェフの思いつきでチャイナだそう!!
なんでここまで来て中華かなぁ?
まずそー。
と思ったら、以外にもシェフ奮闘したらしくまともな味だった。
(昔、シリアで出た焼きそばは、麺がパスタだったんだよぉ)




ご飯中盤になってステージに現れた、ベーシスト。
しきりとチューニングしているが、長髪を束ねている。
明らかにアラブ人ではない。

と、登場したのは
フィリピーナのおね~さん3人組!!
    with バンドマン達(彼らもフィリピン人かな?)

超ミニのワンピースだよ。
確かにイエメンじゃぁ、ここでしか見れまい・・・

それがね、第一曲目
「別れの予感」テレサ・テン!!
しかも歌詞、日本語だし~!!!

明らかにウチらのツアーへのサービスである。。。
日本にも興業に来ていたんだろうねぇ。

いやオドロイタ。。。





イメージ 3そして・・・
デザートになるころになって、突然フィリピーナのおね~さん
Happy birthday to you~♪
と歌い出した!
と、共に2個のバースディケーキが恭しく登場!

その1つは たぬ母の前に置かれたのでありました!

たぬ母は12月5日がお誕生日だったのでお祝いをして下さったのです。

実を言えば、旅行社でお祝いをしていただけるのは知っていたんですけどー
まさか、レストラン中を巻き込んで、お祝いの歌まで付くとは思いませんでした。
(たぬ母の着ているのが、ムッカラで買ったワンピース&スカーフ ですよ)