nohohontanuki’s blog

たぬき 家を作る

~アルムッカラ 2005年12月12日(月)

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イメージ 1この地図にで言えば、現在地は右側の南イエメン
アルハウタに滞在して居るわけです。
ここまで来るときは、アラビア海沿いのリアンに飛行機で入り北上。
ワディ・アルアインを通ってきました。

帰りはワディドアンを通って南下。
本日の宿、ムッカラまで爆走します。
直線距離にして200km近くあるけど
行きに移動した距離に比べれば、楽なものかな?



ホテルの庭に咲いていた花。
水仙とも違うし、日本では見たことのない、変わった花。
大きくて真っ白でキレイでした~。



さて、ハドラマウトのオアシスの中を移動していて、たま~に見かける女性の姿。
イエメンの女性は大抵、目だけを出したまっくろくろすけなんですがね。
ここでは更に奇妙なものが追加されます。

最初見たとき、さすがのたぬきも「冗談じゃなくて???」と思いましたよ。
ここいらの人は外国人観光客に慣れていないので、写真なんて撮ったら大騒ぎになるので
なかなか撮れなかったのね。
まず、本人が農作業中なら叫きながら石を投げてくるそうな。
次にそばに男性がいれば、飛び掛かって来てもおかしくないんだそうで。
男性が家族や知人でなくても怒るそうです。
自分の身内(この場合同じ村の住人とかも入る)が、貶められたのを放置するのは、男性としてとても情けないことになるらしいよ。

そこで走る車の中から、盗撮するんです(笑)。

ホントはそんなに「イヤだ」と思っている訳じゃないんだと思うよ。
でも、オンナは姿を隠しておくべきとされているのね。
あるアラブの女性曰く
「オトコは弱い生き物だから、誘惑に打ち勝てない。だから私たちは、彼らのために姿を隠す」
考えようですなぁ・・・

そんな苦労の上撮った証拠写真がこれ。
イメージ 2

まっくろくろすけ + とんがり帽子!!
みんなかぶってるんだよ。
冗談でもおしゃれでもなく、実用らしいんだよね。
あのなが~い帽子は、脳天が暑くなりすぎないように間に空気の層を作っていると思われます。
しかし、ガイドもドライバーも男性。
ホントの処を確認するすべがなかったのでした。。。



アルマシャドの町で乳香の木を見ました。
お土産やさんの前に植わっていて、客寄せに植えたのか、木があるからお土産やが出来たのか判りませんがー
(多分前者でしょう・・・)
イメージ 3乳香は、木の樹脂です。
樹脂は年2回取るそうで、いまはほとんど出ていませんでした。
これを熾した炭の上に置き、香りを楽しむのです。
いまでもイエメンの女性達のおしゃれに使われ、あのまっくろを香で焚きしめているんですよ。
                        
                        
                        
                        
                        
                        
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木のサイズは、これくらい。
ちなみに、たぬきが被っている黒いもの。
タイズで買ったスカーフです。
                        
                        
                        
                        
                        
                        
                        
                        
                        
                        
                        
イメージ 5崖っぷちにある町、アルハジャレインを尋ねました。
町に入るとき、学校の前が大騒ぎになっていて
なにごとーー?
と思ったらサウジの王子が友人を訪ねてくるそうで、歓迎準備をしていたんだそう
私らが、ランドクルーザー9台も連ねて来たから王子だと思ったらしい。。。。ごめんよ。
                             
                             
                             
                             

下左 ここも日干し煉瓦で作られた町なんだけど、モスクは漆喰で白く輝いていてキレイでした。
  内部が覗けないのが、残念。。
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                                  上右↑ ハドラマウトの土の家によくある、渡り廊下。
  これ、高層建築だからっていうのもあるんだけど、盗賊が攻めてきたときの非常口も兼ねているんだって。
  下の玄関を攻めている間に、家々を伝って逃げられるようになっているんだ。


下左 ぐるりと町を一周してきたら、町の入り口に子どもたちが集結していたよ。
  学校をお休みにして、王子をお迎えするらしい。
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                                 上右↑ 崖っぷちの町だから、こーんな家も沢山あるよ。
                                        地震無いんだろうなー。。。怖すぎるよ。
  
イメージ 10アルハジャレインもオアシスで成り立っている町のようです。
町の下には広大ななつめやしの畑が広がっていて、葉が光ってキレイでした。
そう、光っているの。
ほこりが凄くて、全てが白っぽいのにきらきらしてたよ。
今度なつめやしを身近に見ることがあったら、なんで光るのか確認しよう。
                       
                        
                        
                       

更に車で1時間ほど走り、ホレイバという小さな町の郊外で昼食をとることにした。
今日のお昼はピクニックランチ。。。

正直言って、私が一番警戒していたご飯はコレでした。
過去、ランチBOXと言われるもので美味しかったためしがない!
大抵は、ぼそぼその分厚いパンにハムがペタリと挟まり
固ゆで卵・ふかふかのりんご・チーズ一切れ、とか。
中国の時は、懐かしの魚肉ソーセージ・アルミパックのしょっぱいザーサイ、とかもついたなぁ・・・。

それでも、添乗員さんお手製のおにぎり貰ったりするのが救い。
旅行中の食事が「あたたかい」というだけで、どれだけ美味しいのか判るね。
だから、ランチBOXと言われると、アルファ米とインスタントの卵スープを持参するんだよ。
もちろんポットにお湯も持って。。。
その他にも色々な場合を想定して食料を持参しています。

ところが、この日のランチはそこそこ美味しかった^^。
キュウリ、トマトはドライバーさん達が手際よく切ってくれて
添乗員さんお手製のおにぎり、個包装のチーズ
ホテルで作って貰ったのか沢山のゆで卵
そして、巨大なツナ缶!
すごく久しぶりに食べたんだけど、直径30cmはあろうかというツナ缶でね。
イエメン製らしいんだけど美味しかったなぁ。。。

アルファ米のお粥と卵スープは体調を崩されていたご夫妻に差し上げました。
弱っている体に生野菜はキケンだからねぇ。。。

これを涸れ谷の木陰の乾いた河床で頂きました。
ドライバーさん達は作るランチ準備が終わると、一緒に食べずにさっさと消えたのね。
町まで行ってカートを仕入れに行ったらしいよ。



ご飯も済んで、ドライバーさん達が町から帰るのを待って出発。
この日のドライバーさんは陽気なおじさんでした。
まったく英語が話せないので、会話はないんだよね。
でも、午後になったらしきりとカートを勧めてくれる。
カートとは以前にも書いたけど、ちょっとお茶の葉に似た嗜好品。
生の葉だから、毎朝摘んだものを洗って1日分づつ売っているの。
お茶の葉は摘むとすぐに発酵が始まるって聞いたから、カートも味が変わってしまうのかも知れない。
イメージ 11爆走中・・・イメージ 12爆走中・・・    
カートの楽しみ方?は、そのまま口に入れ、あま噛みをする。
すると葉のエキスが出てくるので、それを飲み込むの。
青臭いような、渋いような、大して変わった味のするものではない。
噛んだ葉は出さずに片方の頬に溜めていく。
だから、どんどん膨らんで「こぶとり爺さん」みたいになるの。
たぬきは、カート噛むのが上手い、と誉められ更にカートを貰い続けたよ。

午後はひたすら南下するだけ。
ジリジリと照らす太陽に疲れ、大抵は眠くなるんだよね。
でも、おじさんに貰ったカートのお陰で寝ないですんだよ。
だから、ドライバーさん達はカートを噛んでいるんだー!



夕方近くになって、アラビア海が見えてきた。
今日のホテルはホリディイン!
アメリカ系の箱物ホテルだけど、こういう旅ではお仕着せもたまにはホッとするね。

だけど、米系だけあってセキュリティが厳しいのか、
ビジネスセンターのPCには日本語フォントのダウンロードさえ出来なかったよ。
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ホテルのトイレにあった、ハンディウォシュレット。
イスラム諸国とかインドあたりは、このタイプ多いよー!